◎ 背骨はこうして出来ている
人間の身体には、全部で二百個あまりの骨があり
これらがつながり合って「骨格」を形成しています。
ひとつひとつの骨は「骨膜」という薄い膜でつつまれていて、
そこに神経や血管が沢山走って骨の栄養を送っているのです。
骨同士は硬い組織ですから、直接ぶつかると、お互いを傷つけてしまいますので、
先の方は軟骨になっているのです。
特に背骨や膝の関節のように体重の沢山かかるところには、
衝撃を柔らげるように厚い板状のクッションがついていて、
その外側には「関節嚢」や「靭帯」あるいは「筋肉」などの強い袋や紐でしっかりとおさえて、ずれないように固定されているのです。
そして、背骨には人間の体をコントロールする神経の束が上下に通い、
骨と骨の間からは左右に神経の枝がムカデのように出て、
私達の筋肉や内臓を動かしたり、生きて行く上での調整をしてくれます。
ですから、骨がずれると神経に影響してトラブルの原因となるわけですから、
人間の機能の面で「骨のズレ」は重要な問題ということになります。